株式会社しめしめ

日記や、経済時事ネタの評価をしています。

賢妻の補足

 今日は暑くなり、真夏のような天気です。家族で妻の実家のしーみー(清明祭)に行き、少し頑張りました。来週は自分の家のしーみーです。頑張ります!

 

 前回の記事「シンプルに考える」で、「日本は国債を大量に発行しているが、国民が国債を買っている間は大丈夫。放蕩旦那(日本国)に賢妻(日銀)が貸し付け(国債≒紙幣を発行)ているようなものだ」と書き、前回は、放蕩旦那を補足しました。今回は、賢妻です。

 

 文脈では賢母(日銀)が稼ぎ頭のように表記していますが、過去には旦那(日本国)も稼ぎがあったのです。戦後すぐに朝鮮戦争特需、高度成長期を経てバブルに至りました。経常収支黒字の時代です。あんまり稼ぎ過ぎたので1980年代に日貿易摩擦を生じ、牛肉やオレンジ、アメ車の輸入台数までノルマを課せられました。

 賢母は日銀と説明しましたが、本来、日銀は稼ぐ役割はありませんアベノミクス国債や株式を大量に買い入れたため、マネーを国内にばら撒く役割を担ったに過ぎません。しかし結果として、旦那(日本国)に賢妻(日銀)が貸し付け(国債≒紙幣を発行)するに至っただけです。

 マネーの供給が2倍になった場合、日本国内の富が2倍になっていれば、円の価値は変わりません。マネーが2倍になったにも関わらず富が増えていなければ、円の価値は半分(インフレ)にならないとつじつまが合いません。 説明でマネーと円が使い分けられていますが、私もまだ上手く説明できないため、ザクっとご理解ください。

 

 日本国としていかに稼ぐか、資源のない日本にとって大切なポイントです。今は賢母(日銀)が紙幣を大量に供給していても、富の増加という裏付けがなければ紙幣価値が減るだけです。私は、それを測るのが経常収支や貿易収支だと考えています。

 富の裏付けがなければ、発行した紙幣は信用されませんシンプルに考える で『旦那(日本国)に貸し付けているお金(紙幣)は「肩たたき券」程度の信用(=国債・円の暴落)』と書いたのは、私は富の裏付けが不十分であると考えているからです。富の裏付けについては、次回、考察したいと思います。

 

 以下、蛇足です。

 昨日、日銀はマイナス金利維持すべき、YCCに微調整余地=IMFという記事で、「日銀はインフレ率が持続的に2%に達するまで短期金利をマイナスに維持する可能性が高い」「世界の銀行セクターが困難な状況にある中、…長期金利の上昇は長引く低金利金融機関の収益に与える負担を軽減するのに役立つため「これは良いことだ」と語った。」とありました。日本が金融緩和でマネーを供給すれば、困っている世界中の金融機関が助かる、ということのようです。

 日本人の借金が外国の金融機関を助けるだろうというIMF(≒アメリカ)の圧力は、2022年8/12の記事「個人的な将来予想」と8/22の記事「米国債がジャイアンのリサイタルチケットの説明」で米国債ジャイアンのリサイタルチケットで、売るに売れないと書いたことを思い出させます。

 

 日本人としては面白くありませんが、3/17の「バブルが崩壊したかもしれません」で書いた金融不安について、バイデン大統領は即日「問題ない」と記者会見しており、記者会見しないといけないほど大変なことなのかと、不安に思っていました。さらに今回のIMFの記事は、状況の深刻さを現していると思います。要注意です。

 

 今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。