株式会社しめしめ

日記や、経済時事ネタの評価をしています。

シンプルに考える

 本日は日本各地に黄砂が飛んできて、不自由な思いをされている方が多いようです。昔あった黄砂に大陸の大気汚染物質が付着して危険、という騒動を思い出しましたが、今回はどうなんでしょうか。少し心配です。

 

 昨日、日銀総裁が交代しました。国債暴落などについて書きましたが、そもそも根底に何があるのかの理解に差があるのではないかと思い、補足します。

 

 ネットを中心とする報道で、日本は破綻しないとか恐慌が来るとか、いろいろな意見が飛び交っています。私が恐れるのはトリプル安(株安・円安・債券安)であることに変化はありませんが、いろいろ意見を見ていると「いったい何が本当なのだろう?」と疑問に思うはずです。正反対の意見が飛び交っているのですから、当然です。

 

 そこで、シンプルに考えてみましょう。全てにおいてシンプルに考えることは危険ですが、「しめしめ」するためには、シンプルに考える方が良いようです。

 

 問題ない論の主な根拠は、簡単に言えば「日本は国債を大量に発行しているが、国民が国債を買っている間は大丈夫。放蕩旦那(日本国)に賢妻(日銀)が貸し付け(国債≒紙幣を発行)ているようなものだ」というものです。執筆者は簡単に解説すると仕事にならないので小難しく解説していますが、ある時点までは、正しいと思います。

 

 では、シンプルに考えてみましょう。先日、経常収支、2月は2.2兆円の黒字 貿易赤字は続くで、「財務省が10日発表した2月の国際収支統計(速報)によると、貿易や投資などの海外との取引状況を表す経常収支は2兆1972億円の黒字だった。黒字は2022年12月以来2カ月ぶり。貿易収支は6041億円の赤字だった。」と報道されています。

 日本は外国との商売で黒字だが、貿易では赤字、配当などで黒字、ということです。配当などで黒字ではありますが、海外での生産活動などで黒字の場合、日本国内に資金を戻して国内経済を回す企業は皆無でしょう。外国の国債や株式の配当で黒字の場合は国内に資金が入ってくることもありますが、国債や株式そのものが下落してしまえばその分赤字です。外国債は、下がっています。

 つまり、経常収支は黒字でも収入はあまりない状態です。家計(放蕩旦那+賢妻)の稼ぎがなくなると、外国からは『旦那(日本国)に貸し付けているお金(紙幣)は「肩たたき券」程度の信用(=国債・円の暴落)』になってしまうかもしれません。資源のない日本は、貿易で稼ぎ続けないとやっていけないのです。

 その結果が円安、インバウンドなのです。賢母(日銀)の貸し付け(国債≒紙幣を発行)は、いつまでも続きません。貿易収支などは、要チェックです。

 

 日本のGDP、今年にもドイツに抜かれ4位転落の恐れ だそうです。子育て支援社会保障の拡充は、絵に描いた餅になりかねません。放蕩旦那のすねも、あと少ししか残っていません。経済的自立と、「しめしめ」を目指しましょう。

 

 今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。