株式会社しめしめ

日記や、経済時事ネタの評価をしています。

変化が見えるようになりました

 100年に一度の災害が頻発と前のブログに書きましたが、ウクライナをはじめとして世界各地で戦争や内戦が起きていることを、忘れてはいけないと思います。去った8月15日は78回目の終戦記念日でしたが、報道を見てもトーンダウンは隠せないレベルと感じます。翻って、新しい戦前の類の報道は増えた感じがします。犠牲者を悼む気持ちは大切ですが、今こそ犠牲者を出さない努力が重要ですね。身につまされる思いです。

 

 これまでのブログで、変化が起きてきたようだと繰り返してきましたが、その変化が誰の目にも明らかとなってきたようです。7月28日の日銀政策決定会合で10年物国債金利1.0%を容認する前後から、だいぶ変化が分かりやすくなって来たと思います。円安が進み、ガソリン価格も高騰してきています。また、電気代が高くなるかもしれません。東京株式市場も、パッとしません。年金の不安や自衛策としての投資、増税も不可避な状態です。ゼロゼロ融資返済開始による倒産も、看過できません。

 

 これまでの予想を確認すると、私が最も恐れるのはトリプル安(株安・円安・債券安)です。日銀によるマネー供給量の増大が円安を招いていることは、もう説明する必要はないでしょう。円換算では、株も高くなったとは言えません。10年物国債金利1.0%容認は、債券も安くなってくる前触れでしょう。

 海外に目を移せば、中国の不動産市場の動揺が実体経済に影響を与えつつあります。アメリカ経済は比較的堅調のようですが、インフレが進み過ぎてモノやサービスの値段が爆上がりしたため、個人的には貧富の格差によるサプライズな出来事が起こらないかと心配です。台湾有事も、現実味を帯びてきました。

 

「中国版リーマンショック」に発展か…人民元、16年ぶり安値(朝鮮日報日本語版)

 中国不動産大手の碧桂園控股(カントリー・ガーデン・ホールディングス)や遠洋集団などのデフォルト(債務不履行)危機が金融界に拡大し、「中国版リーマンショック」が起きる懸念も示されている。ブルームバーグは同日、110兆ウォン(約12兆円)以上の資産を運用する中国最大の信託会社、中龍国際信託が先月下旬以降、信託商品10種類以上の支払いを延期したと報じた。

 

米FRB “インフレ上昇で追加の金融引き締め 必要の可能性” | NHK | アメリカ

アメリカの中央銀行にあたるFRB連邦準備制度理事会は、利上げを決めた先月の会合の議事録を公表しました。大半の参加者がインフレの上昇リスクが大きいとして、追加の金融引き締めが必要になる可能性があるという見方を示していたことが明らかになりました。

FRBは先月、金融政策を決める会合を開き、0.25%の利上げを決定しました。

 

ついに日本が物価指数でアメリカを逆転...本格化したインフレを、退治できない日本の危険な未来(ニューズウィーク日本版) - Yahoo!ニュース

アメリカと日本の物価上昇率が逆転するという、近年では考えられない事態となった。日本のインフレが本格化してきたということであり、日銀の金融政策はまさに岐路に立たされている。

これまでの時代は、アメリカはインフレ傾向が強く、日本はデフレ傾向が強いというのが一般常識であった。日銀が行ってきた大規模緩和策はまさに異次元であり、相対的な規模でアメリカをはるかに上回っていたが、それが許容されてきたのは「デフレ脱却」というお題目があったからである。

 

 過去のブログで、インフレ直前の現金が一番強い、と書いたことがあります。今の日本が、まさにそのタイミングと思います。このような変化を予見できたかどうか、アンテナの掲げ具合が問われます。

 まだ遅くはありません。「しめしめ」するために、アンテナを高く掲げましょう!

 

今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。