株式会社しめしめ

日記や、経済時事ネタの評価をしています。

ブログを開設して1年経ちました

 早いもので今日、ブログを開設して1年経ったと、メールがありました。全く意識していなかったので、少し驚きました。今後ともお付き合い、よろしくお願いいたします。

 今回はちょっと更新できていなかったため、世界中で色々なことがありました。アメリカのデフォルト回避、コロンビアのジャングルで1か月ぶりに兄弟4人を救出、LGBT法案衆議院通過、ウクライナ反転攻勢などです。マネーも日本に避難しているようで、株価は連日、バブル崩壊以来の高値更新を続けています。

 

 色々ニュースを見ていると、ちょっと気になったことがあります。国防予算増額、骨太(?)の少子化対策など、バラマキに関するニュースには事欠きませんが、いずれも財源が良く分かりません。増税社会保障費の見直し、復興特別所得税の流用などが候補に挙がっているようです。

 

 私は、国(政府)と国民でお金に関する考え方に違いがあると思っていますが、この点についての記事が見当たらないことについて、とても気になっています。

 

 かつてブログで、お金は便利な道具であると説明しました。現代資本主義社会においては国がお金を発行し、国民が利用します。そのうちの一部が税金として国に集められ、公共事業や社会保障として使われます。中学校で習った内容です。

 

 ザックリいうと、私たちはお金は自分の努力で稼いだもので、所有権は国民にあると考えていると思います。

 一方国は、お金は国が発行して国民に使わせてあげていると考えているはずです。不動産を英語でリアルエステートといいますが、元々不動産は全て国王のものであったことと同じ考え方です。

 

 国としては、これまで国民のためにお金をたくさん発行してバラまいたので、必要な予算のために回収して何が悪い、というのが本音でしょう。一方国民としては、苦労して稼いだお金を増税などで吸い上げられるのはご免だ、というところですね。

 

 これは「お金」を国側から見るか、国民側から見るかの違いでしかありません。いい悪いの問題ではないのです。そして国側の考え方が、現実をより反映していると、私は考えます。

 理由として、お金は既にグローバル化によって世界中で取引されています。お金の価値は国の信用そのもので、国力によって価値が変動します。国力を評価するのは、世界中の人々です。

 お金の発行権が国にある以上、国の信用を保つのも国の役割でなければ、つじつまが合わなくなります。お金をバラまきすぎてインフレ(貨幣価値の減少=信用失墜)になって「国としては残念」、では国民が困るからです。国民は高評価でも、世界中の人々が評価を下げれば、お金の価値は減少してしまうのです。グローバル化の影響です。

 

 という事で、お金の価値を保つのは国の仕事であり、日銀のインフレ率2%目標はその表れです。最初のバラマキ政策のために、国は国民からお金を吸い上げることでしょう。これは構造的に、仕方のない事だと思います。自衛手段としては、貯蓄以外の資産運用をするしかなさそうです。頑張りましょう!

 

 今日は説明が少し難しくなってしまいましたが、最後までお読みいただき、ありがとうございました。