株式会社しめしめ

日記や、経済時事ネタの評価をしています。

ネットニュースの内容も変わって、強者の理論が強くなってきました。

 最近、急に冷え込んできて寝冷えし、体調不良です。皆様もお気をつけください。

 報道の傾向が変わりつつあるので思いつくまま書き連ねますが、一般的でない考え方も書きますので、あくまでも個人的な内容であることにご留意の上お読みください。

 

 さて最近、「自民党に殺される」が流行っているようで、ネット記事「自民党に殺される」がトレンド入り 年金引き下げ、国保料は増額、新税&消費増税の「負担地獄」に国民の悲鳴(SmartFLASH)では、『《岸田政権、自民党公明党が最近やってる事。マジで殺されるとか大袈裟じゃ無いから 年金支給料金引き下げ 年金65歳まで支払い 国民健康保険2万円増額 道路使用税の新設 消費税増税の検討》』と記載されています。

 政府としては総合経済対策で30兆円規模のバラマキを予定しているようですが、円安危機がいよいよ国民生活を襲う 大丈夫か?!ニッポン経済【報道1930】(TBS NEWS DIG Powered by JNN)ではまだ増税をする気はなさそうですが、いつまで持つのでしょうか?

自民党 税制調査会長 宮沢洋一 参議院議員 「税収を増やそうとするとき、実は日本はアメリカやヨーロッパに比べて富裕層がはるかに少ない。ここの税率を上げても大した税収にならないんです」

となると法人増税は適切なのか。番組のニュース解説、堤伸輔氏は、去年最高額だった法人所得が来年も続くとは限らないので、むしろ内部留保を出させる方法を考えるべきだと語った。ともあれ1000兆円を超える“借金”を抱える日本経済。会社なら倒産、個人なら破産している。

 

 一方、所得税累進強化を 岡田・立民幹事長(時事通信)で岡田幹事長は、『「健全な財政へどう持っていくか、政府・与党の責任として提案していただきたい。しっかり受け止めたい」』と述べたとのことです。NISA拡充で中間層支援 富裕層の課税強化検討 公明税調会長(時事通信)でも、『1億円の壁の問題は、所得税の負担率が下がっていくのはおかしい』と、増税圧力が顕在化しつつあります。

 そもそも行政の役割は所得再分配であり、『大企業や高額所得者など所得の大きいところにはより多く税負担してもらい、それを社会保障給付などの形で渡すことで、所得の低い人も生活できるようにすること』です。どのような状況なのでしょうか?

 ※所得再分配のリンクは面白いので、ぜひ読んでください。

 

 私はこれまで話の中で、経済の中には「強者の理論」と「弱者の理論」があると説明してきました。所得再分配は「弱者の理論」で、経済政策などは「強者の理論」です。身も蓋もない考え方なので文字にすることをためらってきました。が、「強者の理論」をドラゴン桜のセリフを借りて説明すると、『社会のルールってやつはすべて頭のいいやつが作っている それはつまりどういうことか……そのルールは頭のいいやつに都合のいいように作られてるんだ(桜木建二』となります。ドラゴン桜のすっげぇいい名言 | 会社という檻から抜け出し、自由な生活と無限の選択肢を手に入れた男をご参照ください。

 

 現在の状況を上記考え方で整理すると、前述の増税しないという自民党のスタンスはまさに「強者の理論」ですし、増税圧力は「弱者の理論」そのものです。「経済総合対策」は一見「弱者の理論」のようですが、ドラゴン桜の桜木さんによれば、「強者の理論」が隠されていることになります

 では、日本がこのような状況になったのは、なぜでしょうか?国民のスタンスとして、「観客民主主義」がベースにあるようです。

理事長コラム『時代を見つめる』File.21観客から「プレイヤー」へ| 連合総研

こんな状況の中で、何よりも私たち一人ひとりの意識と行動が問われている。最近はあまり聞かれなくなったが、日本は「観客民主主義」「お任せ民主主義」と揶揄された。国民はいつも当事者にはならず観客席に座り、プレイヤーが失敗すれば、批判や愚痴ばかり言って観客席から立ち去るだけ。政治は政治家や議会だけではなく、有権者も含んだシステムである。私たちが働き・暮らし・生きることと政治は、切っても切り離せない密接な関係であり、そのことに対する私たちの役割・責任を再認識しなければならない。緊張感ある政治体勢があって初めて政策は磨かれる。それが議会制民主主義の本質である。

 私は「観客民主主義」に加え、インターネットやSNSの発達があると思います。日本社会、政界、経済界、更には一般国民が批判を過度に恐れ、委縮していると思います。国全体が「何かあったらどうしよう」「責任とれるのか」などという誹謗中傷を恐れ、委縮するあまり、無駄な対策に奔走していると感じています。経済的な幸福を求めてがむしゃらに頑張っている諸外国に、こんな日本が勝てるはずはありません

 

 このように話を展開すると政治批判になってしまいますが、このブログの目的は経済的な時事ネタを展開したり、投資について私見を書くものでしたね。これまでの話を、その方向に引き戻します。

 

 外国は知りませんが、日本の経済政策や社会の仕組みは、「強者の理論」で組み立てられていると思います。我々がすることは、ルールを理解するよう努力し、お金の流れが変わるチャンスを探します。お金には、2種類(生活費・余剰資金)あります。余剰資金を確保し、チャンスと思った瞬間に投資します。絶対に金融資本主義のゲームから外れて生活費をつぎ込むギャンブルにしてはいけません。ルールの範囲内で節度を保ち、ゲームを楽しみましょう。

 

 今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。