大変暑い日々が続いている中、埼玉県では集中豪雨による被害があり、気候変動の実感を年々強くしています。被災された方につきましては、早めの復旧を祈願しております。そして7月8日の安倍元首相暗殺につきまして、ご冥福をお祈りします。
今回のテーマは、アンテナの立て方です。現在は違いますが、昔はテレビやラジオのアンテナを高く掲げると、より多くの番組をキャッチできました。それをイメージして、色々な本でも「アンテナを高く、たくさん立てよ」と書かれています。この点は同感ですが、興味のない事にアンテナを立てても、長続きしません。当然です。
難しく考えず、少しでも興味を持てそうな事を、定期的に追いかけるだけでいいのです。
私の場合、金価格の推移をほぼ毎日、30年以上追いかけ続けました。理由は、一般的に金は一定の価値を保有するものとされており、経済的な立ち位置が分かりやすいと考えたからです。
この間￥1000/ｇ～￥8500/ｇまで価格は変動していますが、金の価値は変わらないと仮定すると、円の価値が1/8以下になったということができます。
ある程度できるようになると、価格が変動した時の要因を考えます。原因と思われるニュースを探したり、勝手な想像をしたり。それだけでいいのです。
一つアンテナが立つと、自分が『しめしめ』したい、勝負したい分野も見えてくると思います。株、国債、為替、社債、不動産、金、仮想通貨など、テーマは無限にあります。この時、少し試してみて向かないと思えば、やめてしまって構いません。
楽しいと思えない分野では勉強も進みませんし、勝負に勝てるはずないからです。この時に最も大切なことは、人の意見は参考程度にすることです。あくまでも自分本位で考えましょう。
アンテナが立つと、世の中の動きに敏感になっている自分に気付くと思います。ニュースやアンテナに関係する時事ネタが、面白くなっていることでしょう。
ここまで発展させられれば、『しめしめ』までもう少しです。私のターニングポイントを、2つ紹介します。
１．派遣法改正（2004）
当時のアメリカは、日本を構造改革で草刈り場にしようと政治的圧力を強めていた反面、国内の所得格差に苦しんでいました。この頃「今のアメリカは10年後の日本」とも言われていたので、派遣法改正により「日本にもいずれ格差社会が来る」と考えました。いま頑張らなければ格差に苦しむことになると考え、金以外のアンテナを立て始めた頃です。『金持ち父さん、貧乏父さん』を、参考にしました。
２．リーマンショック（2008）
2006年頃からサブプライムローンが問題視され、近いうちにバブルが弾けると言われていましたが、なかなか弾けませんでした。2008年9月にリーマンブラザーズが経営破綻し、金融危機が発生しました。この時、原因が分かっていても実際に困ったことになるまでに時間がある、言い換えると「予兆を捉えることができればその後に大きなチャンスが来る」ことを学びました。
現在は、コロナ禍での財政出動（政府支出）が世界各国でインフレを招き、苦慮している状況です。この状況は、3つ目のターニングポイントになると予想しています。
私はリーマンショック後からいつかはトリプル安（株安・円安・債券安）になると予想していますが、まだその日は来ていません。もうすぐだと言い続けて何年にもなりますが、予想は取り下げる気はなく、トリプル安対策を粛々と進めています。
トリプル安になるとどうなるのかは、円安と金利上昇のどちらがマシか？ 利上げをためらう日銀の腹の内（JBpress） - Yahoo!ニュースに解説されているので、お時間があればお読みください。
ポイントは3ページ目に『日銀は理論上、無制限に国債を買い入れることができるので、金利を低い水準に釘付けしておくことは不可能ではないだろう。だが、どのような政策にも限界というものはある。…もし円安に歯止めがかからなくなった場合、最終的には金利も急騰するので、この場合、金利の上昇と円安が同時進行するという最悪の事態となる。』と記載されています。
確認ですが、アンテナを立てる目的は『しめしめ』でしたね。日々のニュースから小さな潮目を読み取り、大きな潮目を予想する。大きな潮目に遭遇したら、これからの変化を予想する。その後、予想が確信に変わったら、具体的な行動を考えましょう。
行動に移すためには、6/20の記事の「決める練習」が必要です。日々精進です。
行動に移す際に肝心なのは、少額から始めて経験値を増やし、自分の『勝ちパターン』を作っておくことです。勝負の世界は、弱肉強食です。いきなり高額で勝負すると、本当に破産します。行動すべき時に動くためには、平時の練習・経験がモノを言います。
やりたいことは、自分の『しめしめ』です。他人の『しめしめ』にならないよう、自分の勝ちパターンを作りましょう。
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
